銃・病原菌・鉄(上下)

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ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」です。コロナを機に5年ぶりに読み直してみました。コロナのような疫病がどのように世界に影響を及ぼしてきたかが説明されています。もちろん、この本は疫病のことだけを述べているわけではありません。

いまは欧米社会が世界の覇権を制していますが、そのポイントとなってきたのが軍事力、疫病、鉄の利用であり、欧米諸国がどうやって他の諸国に抜きん出てこれらを備え、利用できるようになってきたかがわかります。しかし、この状況がいつまで続くかはわかりません。なぜなら、人類の起源となったアフリカ、文明の起源となったメソポタミアは、いまの世界の中心にはいないからです。どうして文明の中心が変わってきたかもこの本を読むとよく理解できます。この本をきちんと読み、その先を考えることで、今までかつて世界の中心になれなかった中国の狙いと戦略と限界、世界における日本の立ち位置やすべきことも見えてくるような気がします。

 2021-02-14 掲載

 

 

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