読書
真のダイバーシティを目指して 真のダイバーシティーを目指して ダイアン・J・グッドマン著のレビューです。 特権集団(マジョリティ)にいる人々たちがすべきことについて述べた書です。 ある社会集団に属していることで労無くして得ることのできる優位性を…
人新世の「資本論」 斎藤幸平著のレビューです。 今後の経済成長のあるべき姿として脱成長という考え方を述べた書です。マルクスが目指していたところを著者の視点で分析し述べていますが、論理の展開は筋が通っており、現在の資本主義社会の問題点と、この…
アイデンティティと暴力 アマルティア・セン 「アイデンティティが人を殺す」に続いて読んだ本です。 センはノーベル経済学賞を受賞した経済学者ですが、宗教的に複雑な環境に置かれた人のようです。内紛によって人が目の前で死ぬ様子も目の当たりにしたとの…
「アイデンティティーが人を殺す」のレビューです。我々が持つアイデンティティーに対する考え方について述べた本です。アイデンティティーを宗教や文化国など1つのものに帰属させることの危険性を指摘しています。例えば、移民には生まれた国と移住した先の…
現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一 NHKの大河ドラマ「青天を衝け」の主人公渋沢栄一が著した「論語と算盤」の現代語訳です。書店では、原書とどちらにしようか迷いましたが、概要を短時間でつかむことを優先して、翻訳版を買いました。「論語」は以前に読んだこ…
資本論 マルクス資本論の概略をまとめた本です。資本主義の本質がわかりやすく書いてあります。資本家は富を得るために資本を使って労働力を買い、これによって剰余価値という富を得ます。その剰余価値を生産性の向上に回して、労働力を減らすことでさらに富…
あらすじとイラストでわかる古事記・日本書紀 同時期に書かれた古事記と日本書紀のあらすじをまとめた本です。 古事記は712年に天皇家の歴史を中心に物語として記述され、日本書紀は720年に日本の歴史の正史としてまとめられています。 日本の国はイザナギと…
人の性はなぜ奇妙に進化したのか ジャレド・ダイアモンド氏の「銃・病原菌・鉄」に続き、「人の性はなぜ奇妙に進化したのか」を読んでみました。「銃・病原菌・鉄」では、外的要因によって人類が誘導されてしまう道というものを理解できました。一方で本書は…
ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」です。コロナを機に5年ぶりに読み直してみました。コロナのような疫病がどのように世界に影響を及ぼしてきたかが説明されています。もちろん、この本は疫病のことだけを述べているわけではありません。 いまは欧…
世界史に続いて日本史も読みました。 氷河期の終わりから続く日本の歴史の流れを理解することができました。 日本歴史は天皇が中心であり、天皇と政治の関わりの変遷がわかりました。 外国との関係については、まだ断片的にしか理解できていないので、世界史…
美術館や音楽鑑賞、海外の人との会話を有意義にするために、世界の歴史の流れを整理しておこうと思い通読しました。 著書では3つの歴史の節を設けています。 最終氷期が終わってからの新人の世界への拡散、大航海時代にはじまる植民地化の始まり、そして第…