大衆酒 月桂冠「月」と白鶴「まる」

f:id:ponponfront:20210220234859j:image

花粉症で鼻が効かなくなる前に、大衆酒の代表格、月桂冠「月」と白鶴「まる」の違いが気になり、飲んで比較してみることにしました。京都伏見と兵庫灘の有名な酒造から出されているいずれもリーズナブルなお酒、庶民の味方です。

アルコール度数はいずれも同じ13%です。

最初に口にしたのは、白鶴「まる」です。一口飲んでみました。

香りふくよか。雑味もあるがふわっとしたがあり、味もまたふくよかです。鼻の奥から後頭部に抜けるふわっと感をわずかに感じます。うん、これいけるな。そんな印象です。

次に、月桂冠「月」を一口飲んでみます。

うっすらとした香り。スッキリとした味わい。クセがない。よくここまでクセをなくしたものだと感心します。これはこれでうまい。

たった、一口づつ飲んだだけでしたが、両者にはコンセプトの違いがあるな、そんな第一印象です。

もっと違いはないものか知りたくて、というか両方ともおいしくて、両者を交互に飲んでいくと、両者の性格の違いがわかってきます。やはり「月」にはクセがない。個人的には、「月」はちびちび飲むのに適しているようです。というのも、いくら口に含んでも何に対しても邪魔をしないのです。食べてるつまみの邪魔をしない、考え事をしていても思考の邪魔をしません。そして時間が経っても香りや味が変化しません。そういう味と香りをねらったのでしょうか。

「まる」はだんだん甘さを感じるようになってきました。3合目あたりから味の変化を感じます。お酒を飲んでいくうちに酔っ払っていくせいか、自分の味覚が変わっていきます。ちょっと甘すぎるかな。でも、お酒は呑むものですので、自分の味覚の変化は仕方ありません。また、毎日1、2合くらいであれば、ちょうどいいお酒かもしれません。

白鶴「まる」と月桂冠「月」にこんなに違いがあるとは思いませんでした。両者はポリシーが異なると感じます。食事やつまみの邪魔をしない「月」、この価格でありながらも日本酒らしさを意識したつくりの「まる」。どちらがいいとかはありませんが、最初は香りのいい「まる」にひかれましたが、最終的には量を飲んでもちびちびいける「月」が私好みだとわかりました。日本酒初心者の方は「月」から初め、物足りなさを感じたら「まる」という順番がいいかもしれません。もしくは、今回のように、両方を飲み比べてもいいと思います。日本酒好きとしては邪道ではありますが、趣向としては楽しいし、勉強になります。

2021-02-21 掲載

2021-03-18 更新

 

©2020 ponponfront