真のダイバーシティーを目指して ダイアン・J・グッドマン著

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真のダイバーシティを目指して

 

特権集団(マジョリティ)にいる人々たちがすべきことについて述べた書です。

ある社会集団に属していることで労無くして得ることのできる優位性を特権といい、そこに属する集団を特権集団と定義しています。日本人の場合、比較的高学歴で正規社員で働いている人(特に男性)は該当すると思われます。特権集団に属する人々は、往々にして自分のニーズが他人のニーズよりも優先されるべきだと考えておりそして、特権集団の人々は必要以上に希少性を生み出していると述べています。希少性により自分たちに優位な環境を作り出しているのです。これは斎藤幸平さんのマルクス理論において述べる民主主義における希少性の創出による利益の独占そのものにあたるでしょう。

マイノリティに対して優れたアライ(味方)になるためには抑圧についての知識や謙虚さ、そして相手を救済しようとか支配しようとか思わず公平かつ協力的に被抑圧集団(マイノリティ)の人々と連携することのできる姿勢が必要です。

また、実戦にあたっては成功したときのイメージ(ビジョン)を思い描いてみることが必要だということです。

筆者は被抑圧集団の人々が特権集団の人々に向かって、「私たちの事より、自分たちの集団の人たちは何とかしてください」と訴えるのを何度も聞いたことがあるそうで、なるほど自分のことより人のことをとやかく言いたがる特権集団の人々の性格をよく表しているなと感じました。

この書は特権集団の教育方法を述べた書ですが、自分の言動を省みる良い機会となりました。

 

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2021-12-30掲載

 

 

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