印象派 光の系譜- モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン

f:id:ponponfront:20211230165236j:image

19世紀後半に活躍した印象派画家の絵画を集めた展覧会です。

目に映った印象に重きがおかれた印象派の絵画は、光に照らされた対象物がとても鮮やかに描かれています。

絵具の色を混ぜないでキャンバス上に点で描かれ、離れてみることで色鮮やかな色彩の絵画として見ることができます。絵具を混ぜて絵を描くと発色が良くないのでこのような技法が編み出されたそうです。実際に近くで見ると黄色や赤、オレンジ、緑など様々な点の集合で描かれた対象物が、離れて見てみるきれいな色のものとして鮮やかに目に写ります。屋外の絵が多いのですが、これはチューブが発明されたことで絵具を屋外に持ち出すことができるようになったことが要因になっているそうです。時代背景や道具の発展により絵も変わってきたと言うことです。ピサロのエラニーの日没は、やわらかい太陽の光が少し寂しげな空と共に描かれていました。

f:id:ponponfront:20211230173600j:image

 また、産業革命により街の様子が変わりゆく中で、印象派画家たちもその街の風景をよく描いたようです。ユリィの、雨に濡れた道路に映る街の光を描いた絵は、電灯の普及による文明開化を印象付ける絵なのでしょう。当時の近代的な街の様子を描いていたのだと感じました。

f:id:ponponfront:20211230173609j:image

2021-12-29 掲載

 

©2020 ponponfront