オスロ-ベルゲン夜行寝台列車(Vy) ノルウェー

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ノルウェーの首都オスロと、第二の都市ベルゲンを結ぶ夜行寝台列車の紹介です。

ノルウェーにはいくつかの夜行列車があり、運営している会社が異なるようですがこの列車はVyという会社(元国鉄)が運行しています。寝台車には、2名用と6名用の2種類があります。1名利用の場合は、2名用の個室を1名で使用することになります。部屋単位での予約になるので相部屋になることはありません。今回は2名用の個室寝台を1人で利用しました。

さて旅の始まりです。夜行列車は大好きなのでワクワクします。

22:30頃にオスロ駅3番線に入線しました。駅構内中央にある大きな電光掲示板に表示されるよりも早い時刻に入線しました。入線番線については各ホームの掲示板をチェックするのがいいかもしれません。入線後は、すぐに乗車できました。私の寝台は2号車ですが、まずは5号車に行き受付をします。あらかじめENTURというアプリで購入したチケットを見せて、電子カードキーを受け取ります。自分の寝台車へ行き、部屋の入り口ドアにキーをかざすと入室できました。

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部屋に入ると自分だけの空間が目の前に広がり、テンションが上がります。上下段にベッドのある二人部屋ですが、この部屋を1名で使用します。他の人がこの部屋に来ることはありません。
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ベッドにはチョコレートが置いてあり、細かい気配りに感心です。食べるのがもったいなくてしまってしまいました。

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ペットボトルの水は2本ありました。洗面台もあり部屋で顔を洗えます。タオルも付いています。耳栓もありました(うるさくはないので使うことはなかったです)。

23:03に定刻通り出発です。客車のためとても静かで、最初は動き出したのがわかりませんでした。f:id:ponponfront:20231030030228j:image

Askerまでの区間は昼間にたまに使うのですが、夜行列車から眺める景色は別物で、外の灯りが流れ星のように流れていきます。ベルゲンへ行くということでベルゲンのビールであるHansaビールと、日本から持ってきた日本酒で乾杯します。鉄道の振動に心地よく揺られて飲むお酒はいつもと違う味がします。隣の部屋からは子供たちの騒ぐ声が聞こえてきました。子供の頃、ブルートレインで東京から九州へ帰省してはしゃいだ時のことを懐かしく思い出しました。この旅が彼らにとって素敵な思い出になることを願います。そして彼らが大人になって夜行列車に乗った時、私と同じようにワクワク感を思い出してくれると嬉しいな、などと勝手に思ったりしました。そんなことを考えてたら、いつのまにか眠ってしまいました。

朝6:13ごろに車内放送でまもなく終点との放送がありました。そして6:25にアルナ(Arna)駅に到着です。ここでバスに乗り換えベルゲン(Bergen)バスターミナルへ。本来この列車はベルゲン行きなのですが、アルナ-ベルゲン間はしばらく工事をしているようで代替バスが運行されていました。到着したベルゲンバスターミナルと鉄道ベルゲン駅は歩いて5分ほどです。ベルゲン駅に着いたのは7時過ぎでしょうか。夜行列車は6時間半ほどの乗車でしたが(入線直後に乗車したので実際は7時間)、もっと乗っていたい気分でした。遠くへ行く旅行といえば飛行機での移動が一般的ですが、やはり夜行列車の旅は格別ですね(2024年7月時点ではすでに工事は完了し、ベルゲンが終着駅になっています)。

なお、この夜行列車の利用客にはおまけがあります。鉄道ベルゲン駅の真横にあるGrand Hotel Terminusで朝食を195 NOKで取ることができました。ホテルの受付で夜行列車でここまできたと言うだけで鉄道のチケットを提示することなく受け付けてくれました。このホテルはちゃんとしたホテルで、席もゆったりしています。ブッフェ形式の食べ放題だったので、朝食だけでなく、昼食の分も食べました。トイレも借りることができ、観光案内所が開く9時までゆっくり過ごせました。総じてお得だと思います。ゆったりとした気分でベルゲン旅行を始めることができました。

以下、補足です。

・日本人が個人でチケットを購入する場合は、「ENTUR」というアプリが便利です。個室の予約は、チケット種類でFlexibleを、座席種類でSleeperを選んでください。なお、「Vy」アプリでもチケットは販売されていますが、日本で発行したVisaのクレジットカードを受け付けてくれませんでした。

・朝食料金は毎年変わると思いますのご注意ください。オスロ駅だとホームから出たら左へ進み、オペラハウス側の出口にあるタクシー乗り場の向こうにあるThon Hotel Operaで朝食が提供されているようです。

2023-10-30 掲載

2024-8-17 更新

 

 

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