岡山県のお酒です。雄町で作った生原酒です。雄町は岡山県発祥の酒造米で、このお米が基となり山田錦が作られたとのことです。お米の精製歩合は65%、アルコール度数は18.5度と高めです。雄町の味わいをしっかり出すために精製歩合を控えめにしているとのこと。
色は黄色にかかっています。香りはわずかですが上品な香りが立ち上ってきます。
口に含んだ感じはまろやかで、生原酒らしく心地よいわずかな炭酸味を感じます。
一口飲んだ感じの鼻の奥から後頭部へ抜けるふわっとした感じもとても心地よく、お米と水のちょうど良いバランスを感じさせます。精製歩合が65%であるにもかかわらず、米の雑味を一切感じさせません。これが雄町なのでしょう。お店の人が雄町をしっかり味わってもらうためのお酒と自慢げに言っていたのが納得いきます。その通り、呑むためのお酒としてしっかりとしたお米の味を出した作りになっています。
日本酒を好きな人が日本酒に期待する舌触り、味わい、呑み口、全てを兼ね備えたお酒と言えるでしょう。日本人に生まれてきて良かったと思わせてくれるお酒です。
2022-04-29 掲載