古代エジプト展へ行きました。約紀元前3000年から紀元前30年まで、3000年も続いたエジプト時代の歴史を見ることができました。
石灰岩には絵と、ヒエログリフという象形文字が刻まれていました。何意味しているかわかりませんが、想像するに祭事のことなどが書かれていたのでしょうか。
ヒエログリフは文字の形が意味を表しているようで、色付きの文字もあり見ていて飽きなかったです。
そして本展の目玉でもある棺桶のパノラマ展示も圧巻でした。しかし、それぞれの棺桶は時代の特徴を表しているのか、それぞれに作りが異なっていました。掘って文様を刻んでいるものや、赤青黄の3色で描かれているものなど様々な模様があり、棺桶の形も立体的であったり平面的であったり時代の流行りを反映していたいのか興味深かったです。さらに棺桶の中にも絵が描かれています。多くの棺桶の内側には女性が描かれており、母性に抱かれることで葬られる人が寂しくならないように配慮されていることを感じます。
ミイラは亜麻で包まれとても綺麗でした。とても滑らかで、バランスが良く、繭を思わせます。いろいろな動物をミイラにしていたようで、特に猫のミイラは耳の形を残しており、とてもかわいいと感じました。
展覧会全体を通じて、エジプト人の死生観の一部を理解することができたような気がします。
また、入り口には遺構の模型が置いてあり、当時の生活の様式を想像する上で有用でした。家は地面を掘って作られています。つまり、地下に家が造られているのです。地下の地面は温度が低く、さらに地上に家が突出していないことで、砂嵐を避けるなど実用面を考慮してそのような構造になったのだと推測します。
掲載日 2021年6月26日