【120年おめでとう1号酵母】兵庫 櫻正宗 純米大吟醸

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兵庫県櫻正宗の純米大吟醸です。精米歩合は50%、アルコール度数は13度、兵庫県産山田錦100%使用、1号酵母使用とあります。日本で1906年に最初に国に認定された酵母とのことです。今年で120年となります。おめでとうございます。

色はほぼ無色透明ですが純米吟醸系のお酒らしく若干黄色味がかっています。香りは穏やかで特徴的です。海潮の香りでしょうか。口に含むとすっきりと広がります。飲み口もすっきりとしています。

日本酒にしてはアルコール度数が低く、飲み口もすっきりとしていますので、水のように飲めてしまいます。特徴のないスッキリとした味わいがかえって特徴と言えるお酒といえます。

ただちょっと味わいが不思議なお酒だったので、自分なりに調べ、感じたことを記します。

約120年前、国は安定した酒税収入のために優良酵母の供給に乗り出し、1906年(明治39年)にこの1号酵母を認定したそうです。ただ当時の精米技術は粗く、精米歩合の高いお米を使った濃醇で辛口な酒造りのための酵母だったようです。
しかし今回の純米大吟醸は精米歩合50%、この酵母が当時は想定していなかった低い精米歩合に適用したお酒になります。なのでこのお酒は120年前の設計とは異なる酵母の使い方をされたお酒なのだと思います。でも日本の歴史を作ってきた酵母を使って純米大吟醸酒が飲めるのはとても貴重なことだと思います。しかも兵庫県産山田錦です。時空を超えた歴史のコラボレーションがこの味わいを産み出したのだと勝手に納得しました。日本酒の歴史の努力と重みを感じさせてくれるお酒なのですね。

 

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