
東京六本木にある泉屋博古館東京で開催の「死と再生の物語(ナラティヴ)―中国古代の神話とデザイン」展です。私自身の新たな心境と気分転換のため、一度は行ってみたかった泉屋博古館東京を訪れました。博物館の近くにはサントリーホールやスペイン坂もあります。
展覧会では中国古代の神話に関連したデザインに基づく青銅器を多く見ることができます。鳥獣や樹木、天文などが神聖なものとして扱われ、青銅器でどのように紋様化したかを見ることができます。龍やフクロウ、星座や、西王母(せいおうぼ)という女性像などがデザイン化され神聖的なものとして描かれていたことがよくわかります。これらは地上と天とをつなぐ使者ともみなされていたようです。

こちらは紀元前12-13世紀、つまり今から3000年以上前の作品でフクロウ・ミミズクを神聖な獣の酒器としてデザインしたものとのことです。この酒器で注がれたお酒を飲むのには相当な覚悟が必要だったのではないかと想像します。
これらの作品は天上界、つまり死後の世界への畏怖を表現したもので、作者たちの想像力の豊かさを味わうことができます。彼らの想像力に乗っかってちょっとしたタイムスリップも楽しめました。
私自分がどのような理想や畏怖を持つべきか、向かう先はどうあるべきかを考えさせてくれました。