東京都美術館で開催のミロ展です。19世紀末期に生まれたミロのほぼ生涯渡る絵が展示されています。時代によって画風が変わっていき様子がよくわかります。戦前の絵は風景画などが多かったですが、画法は変わっていくものの、どれも構図がしっかりしている印象です。また、詩が書かれていたり、コラージュであったり、下地処理をせずカンバスが剥き出してあったり、なんでもありの作風に関心しきりでした。
有名なリュートを吹く人を抽象化したオランダの室内という絵もモデルとなった絵と比較して展示されおり興味深かったです。
これはミロの造形言語の集大成として展示されていた絵です。そう言われてみると確かにこの展示会で見てきた様々な画法や造形が凝縮された絵だと感じます。
最後の絵も抽象的ですが、下半分の大地の色使いがミロっぽさを感じさせてくれます。
ミロがどんな人でどんな思いをもってどんな絵を描いてきたかがわかる美術展です。