推薦された若手作家による平面作品の美術展であるVOCA展です。FACE展に引き続きに最近の日本の美術家の表現に興味を持ち行ってみました。この展覧会では、作品を平面に限ったということですが、それでも通常の絵画に比べると立体的です。
これは入り口の最初にある作品ですが、棚の上に本や絵や石がおいてあり、これはもはや平面ではないのでは思ってしまいました。
こちらはVOCA賞を受賞した作品です。出展作品全体を通して感じたのは、VOCA展は美術作品の展覧会だということです。油絵はほとんどなく、平面上における様々な表現技法の試みを見ることができました。そのため作品の中身を味わうというよりは、作者が表現したいことがどのような技術で表現されているかを楽しむことができました。
こちらは最近では見かけることが少なくなったスズメをモチーフに自然の多様性を織物や染め物で表現した作品です。
表現技法の多様性とその試みを感じることができました。最近は絵画を見るときには、その絵の情景に没入したり、画家の内面を感じる鑑賞の仕方に慣れていたのですが、今回の美術展で使われた様々な技法によって表現された作家の思いの受け止め方を広げる契機となりました。
