山形県のお酒、東光純米吟醸無濾過生原酒です。12月に入り、ついに純米吟醸生原酒の新酒が出てきました。アルコール度数は16度、精米歩合は60%です。裏ラベルを見ると「生新酒」という言葉があります。 日本酒シーズン始まりの開会宣言です。
色は若干黄色にがかっています。香りは吟醸香が柔らかく立ち登ってきます。口に含むと原酒らしい旨味が広がっていきますが、若干すっきりとした印象です。これが新酒の楽しみなのだと気づきます。飲み口となる飲んだ時の鼻の奥から後頭部へ抜ける感じもすっきりしています。精米具合が60%でもあるにもかかわらず、雑味を感じないのも好感です。生酒がさも当たり前のような味わいを感じます。
全体として深みを感じませんが、これから出来上がってくる様々な日本酒が、だんだん深みを帯びてくることを予感させてくれます。日本酒ファンとしてシーズン到来の喜びを味わいました。