国立西洋美術館リニューアルオープン記念の企画展です。モネやルノワールなど西洋画家を代表する作家たちの作品展です。
これまでいくつかの展覧会を通じてモネの絵には何度となく触れてきましたが、肌色と言うのでしょうか薄いオレンジの色の使い方がとても綺麗で心に温かい感情をいつも抱かせてくれます。
今回印象的だったのはピサロとゴッホの絵が並んで展示されていたことでした。
↑ゴッホ
↑ピサロ
同じ収穫をモチーフにした絵画にもかかわらず、受ける印象が全く異なります。ゴッホの絵画は収穫の対象となる小麦そのものの輝かしさが強く印象に残ります。一方、ピサロのそれは収穫をする農家の人の表情に重きが置かれているように感じます。左に大きく描かれた女性の表情は憂鬱げです。
同じ収穫を題材として描いた絵にも関わらず画家が表現した対象が異なっていたのが印象的でした。
レイセルベルへの夜の景色を描いた点描画は、離れてみると色彩のコントラストがとても鮮やかに見えます。AppleのMacbook proのLEDバックライト付液晶で画像を見た時と同じ印象を受けます。
この展覧会では、19世紀後半から20世紀初めの西洋絵画が一堂に介され、その特徴がよく表されていました。
常設展も見てみましたが、ルーベンスの幼い子供の寝顔を描いた作品が展示されていたのは望外の喜びでした。