スコットランド国立美術館の所蔵展です。ルネサンスから印象派の時代まで幅広い時代の西洋の絵を一同に見ることができます。ルネサンス、バロック、ロココ、印象派、それぞれに時代を代表した画家とスコットランドで活躍した画家の絵が展示されています。先日、メトロポリタン美術館展を観ていたので、各時代の特徴を改めて感じることができました。
印象に残ったものとして、レンブラントの愛娘を描いた絵からは娘さんの表情を通じて娘への深い父親の愛を感じ、またモネの「エプト川沿いのポプラ並木」を前にしたときには描かれた風景に当たる光と空気感から川面に吹く晩秋の風を感じることができました。大好きなコローの絵もあり、陰影描画の妙に浸ることも出来ました。
メトロポリタン美術館展と同様、複数の時代の作品がまとめて展示されていますので、西洋の絵画技術が大きく発達した過程をよく理解することができました。複数の美術展を見ていくうちに、絵の技法の理解と、その技法によって表現される画家が込めた思いを感じることができるような気になってきます。
2022-05-14 掲載