料理・自炊のススメと調理の基本的な考え方

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料理・自炊のススメと調理に際しての基本的な考え方を紹介します。

目次はこちら、

はじめに

衣食住は、生活における基本的な三要素です。ここでは「食」にあたるものとして、自炊、生活に必要な料理のスキルについて考えてみます。料理ができることは、長い人生を健康的に、経済的に過ごしていくために必要な生活のスキルだと思いますので、取り組むことをお勧めします。
 
料理や自炊というと面倒なイメージがありますが、そんなことはありません。本格的な料理を作ろうとすれば大変な料理もありますが、健康的な生活の維持に必要な料理であれば、難しい料理を作る必要はなく、基本的な考え方を押さえて調理するだけで、時間とお金を節約した料理を作ることができます。
 
私の自炊に対する基本的な考え方は次のとおりです。
 
・食中毒を起こさない調理をする(きちんと火を通す)
・名前のある料理を作る必要はない
・料理にかける時間は短い方が良い(朝と昼は15分で、夕食は30分以内を目安)
・楽しんで作る
 では、順に説明していきます。
 

食中毒を起こさない調理をする(きちんと火を通す)

これは基本中の基本です。
食中毒を起こしたり、お腹を壊す可能性のある調理や食事を絶対にしてはいけません。生で食べられることがわかっているもの以外は、きちんと火を通すことが必要です。例えば、豚肉を生焼けのままで食べるとかは厳禁ですよね。それ以外にも、痛んだ食べ物を食べるとか。消費期限が切れた食品を食べるとかも絶対にやめましょう。お金がもったいないと思うかもしれませんが健康を害することによる時間的損失、お金の損失、寿命の損失は計り知れないものがあります。
逆にいうと、この点さえ抑えておけば、料理は何でもありというのが私の持論です。味や見た目は、二の次と思っています。
食中毒には気を付ける!人間の基本的生命活動に関わることですので、これだけは忘れないでくださいね。
ちなみに、消費期限と賞味期限は異なりますので、ご注意ください。消費期限は衛生上守ったほうがいい期限ですが、賞味期限は美味しく食べられる期限ですので、ちょっとくらい期限が過ぎても私は気にせず食べてます。農林水産省のページにも記述がありますので、ご参考までに。
 

名前のある料理を作る必要はない

いざ料理を作るとなると、作ろうと思う料理名を考えると思います。知っている料理の名前を浮かべて、料理サイトで調べて、材料買って。もちろん、そういう方法もあると思いますが、毎日、料理をしているとレシピ通りの食材を用意するのも手間になってきます。最初から、名前のある料理を作る必要はないと思います。スーパーで安売りしている食材を買ってきます。食材は栄養のバランスを重視します。

 

[食材の基本]

食材の例を以下にあげます。
・肉か魚。
・ほうれん草など緑色の野菜
・人参やナスなど緑以外の野菜
・玉ねぎ(何かと役立つ)
・豆腐や納豆などの大豆もの。
・お米
・味噌汁の具(例えば、わかめ、小魚、切り干し大根、ひじきなどでしょうか)
他にも好きなものがあれば、迷わず加えてください。
そうはいっても、初心者の方は迷うと思うので、困ったらクックパッドなどで調べるのがいいです。
 
調味料ですが、毎日の料理ですので、味に飽きないがこないよう基本的なものは買っておくのがいいいでしょう。醤油、味噌、みりん、酒などがあります。 
調理器具についても一通りは揃えておいた方が良いでしょう。いきなりたくさんの調理器具を揃えても、使いこなせませんので、徐々に揃えていくのがいいと思います。
調味料と調理器具についての詳しい説明は、こちらをご覧ください。

 

[料理の基本]

さて、料理、調理についてですが、
タイトルにもありますように、名前のある料理を作る必要はありません。
これ意外と重要なことです。料理を作ったことない人は、いざ料理をしようとすると、まずどんな名前の料理を作ろうかと考えると思います。レシピ本を見て、料理を選んで、食材を買って、味付けをきちんとしてなど、いろいろ心配事が先に立つと思います。 しかし、料理をするというのは何もレストランで出てくるような名前のあるきちんとしたものでなくても構わないのです。
料理とは、私たち人間が生命を維持し活動するために必要な栄養を取りやすくするために、食材を適切に調理することだと私は考えています。
具体的には、「調理」とは、食材を火が通りやすく自分が食べやすい大きさに「切って(カットして)」、「加熱」し、「味付け」をすることだと思っています。

 

料理の基本公式

料理 = カット + 加熱 + 味付け

 

料理の基本はこれだけです。
このことを頭において調理するだけで、何かしらの料理が出来上がってしまいます。
味付けもこだわるとキリがないし、お金もかかってくるので、基本的な調味料を揃え、適当に組み合わせると、そこそこの味になります。できあがった料理に名前などある必要はないのです。
 
例えば、日本食であれば、醤油、みりん、酒、塩を加えれば、たいていは普通に美味しい料理になります。食材によっては、他の調味料を加えたり、分量を変えたりすることで、変幻自在な味付けにすることができます。
なお、味付けする際、慣れるまでは計量スプーンは使ったほうがいいです。目分量で入れてしまうと、味が濃くなってしまい、長い目で見ると塩分取り過ぎなど健康に良くないことが心配されます。油も少なめが良いでしょう。適切な分量や比率はクックパッドで調べてみてください。日本人の皆様の知恵が凝縮されているのでとても勉強にもなります。

味付けに変化を持たせることも料理を長続きするためには必要です。例えば、中華風の料理を作ろうと思った時に、回鍋肉、青椒肉絲などを作れてもいいですが、材料を揃えるのも一苦労したり、食材が高かったりします。そこで、安くて手軽な食材を例として豚肉、玉ねぎ、きのこ、キャベツ、もやしを使い、この順に混ぜて、炒めて、そして最後にオイスターソースで味付けをすれば中華っぽくなり、そしてそこそこおいしいです。また、いつも同じ味だと飽きるので、具材は同じでも、味付けを酒、みりん、醤油ですれば豚肉の野菜炒めになります。また、砂糖、チリソース、ナンプラーで味付けすればタイ料理風に、トマトソースとコンソメでトマトソース煮に、バター、牛乳と小麦粉でホワイトソース炒めに、ゴーヤと卵を入れて沖縄風に、ざっと紹介しただけでも同じ具材で6種類の料理が作れます。すべてに名前はありませんが、あえて名前をつけるなら、豚肉と野菜の○ソース煮(炒め)などの名前をつければいいのです。このような感じでさらに具材を変え、調味料にも変化をつければ、それだけで1ヶ月は異なるメニューを作れることがわかるかと思います。そのうち、どのような食材をどのタイミングで入れればおいしくなるか自分なりにわかってきます。料理は、加熱さえきちんとしていれば、それ以外はなんでもありなのです。
 

料理にかける時間は短い方が良い(朝と昼は15分で、夕食は30分以内を目安)

さて、私がここで述べている料理・調理は、料理を楽しむと言うものよりは、むしろ生活の知恵として、経済的に、かつ時間を節約するために必要な料理調理方法について述べています。ですので、料理にかける費用と時間は、なるべく少なく短い方がいいです。朝食と昼食は15分以内で、夕食が30分以内で料理することを目安としています。
さて、先にも述べましたが料理の基本は、食材を「切る(カット)」、「加熱」、「味付け」です。短時間で料理をするためのコツは以下の通りです。
・食材を切る(カットする)について
食材の切り方の基本は、「時間をかけない」、「食べやすい」、「加熱時間が短くて済む」大きさに切ることです。食材の切り方は多種多様です。切り方で味が変わってきます。いろいろな切り方にチャレンジしたくなりますが、それは時間があるときにして、日常的な料理に調理においては上記3点を満たすように切ることを心がければいいでしょう。
・加熱について
食材に火を通す方法にはいくつもあります。フライパンで炒めたり、油であげたり、電子レンジで加熱したり、鍋で煮たり、蒸したりするなど、多彩な方法があります。ですが、私は時間と光熱費を節約し、健康に気をつけるために、主に「フライパンで炒める」、「電子レンジで加熱する」の2つを推奨します。油ものを控えると言うのは健康上言うまでもないことですが、鍋で煮たり、蒸すという調理方法は意外に時間がかかり、その分光熱費もかかってしまいますので、あまりお勧めしません。もちろん、冬の鍋料理は季節料理ですので、週末など時間がある時には楽しんだ方がいいと思います。

朝食の場合はフライパンを使わず電子レンジだけで済むような食材を使っています。
昼食の場合はフライパンを使ったとしてもせいぜい1つだけの料理にしましょう。
そうすることで調理時間を15分以内に抑えることができます。
なお、ご飯は、3合をまとめて炊いて、炊きあがったら6食分に分けてラップに包んで冷凍庫に入れます。
食べる時はその都度、電子レンジで解凍します。これで、いつも美味しいご飯を食べることができます。
味噌汁は、茶碗に味噌を小さじ1杯程度、乾いたわかめ、小魚、切り干し大根などをそのままいれて、お湯を注ぎます。そうすれば鍋を使わずに味噌汁ができるので、洗い物をなくすことができ、時間短縮になります。お湯は電気ケトルで沸かします。
味噌汁に限らず、他の汁物も同様です。
中華スープを作りたければ、シャンタン小さじ1杯とわかめを茶碗に入れ、お湯を入れたらすぐに溶き卵を入れてかき混ぜると卵スープができます。
コンソメ小さじ1杯とあらごしトマト大さじ1杯、電子レンジで加熱したソーセージに冷凍のミックスベジタブルにお湯を加えればミネストローネ風のスープができます。

楽しんで作る


ここでは、時間やお金を節約するための料理・調理の方法を述べてきましたが、長続きのコツは、料理を楽しんですることです。限られた時間の中での調理ではありますが、その制限の中で食材に工夫をしてみたり、味付けをちょっと変えてみたり、段取りを変えてみたり、いろいろチャレンジできることがあると思います。料理の時間を楽しい時間に変えることで、 長続きできるばかりでなく、 気分転換の時間にすることもできます。
また、本来料理はもっと奥深いものであり、真摯に取り組むべきものであると思うので、時間があるときには、料理の本をきちんと見たりたり、自分なりの味付けを工夫したり、料理の幅を広げてもいいかもしれません。

まとめ


自炊のメリットと料理についての基本的な考え方を紹介しました。
食中毒を起こさない調理をする、名前のある料理を作る必要は無い、時間をかけない、これらを心がけることで、お金と時間を節約し、かつ人生100年時代に必要な生活スキル(ここでは料理のスキル)を身に付けることができるようになります。皆様のお役に立てることを願っています。

 

 

2020-06-14 更新

 

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